失敗した自分に、絶対にかけてはいけない言葉とは?

心理カウンセラーのななかみ奈緒です。

仕事でミスをしたとき、自分を責めるのではなく思いやりのある言葉をかけよう

仕事でミスをすると、

「なんでこんなこともできないんだろう」

「自分はダメな人間だ」

と、自分を責めてしまうことがあります。

でも、こうした自己批判は、実は逆効果になりやすいのです。

なぜなら、自分を責めることで心の悪循環が生まれ、より大きなストレスや自信の低下を招いてしまうからです。

もし、あなたが仕事でミスをしてしまったとき。
あなた自身に、こんな声をかけてあげましょう。

「失敗して辛かったね」

「恥ずかしい気持ちがあるんだね」

「あなたはよくやってるよ」

(画像

『自分が失敗して周りに迷惑かけたのに、それでいいの?』

なんだかしっくりこない方が多いかもしれませんね。

以下に理由を解説します。

心の悪循環:自分を責めると何が起こる?

ミスをしたとき、自分を責めることで生じる心の動きは、次のような悪循環につながります。

  • 罪悪感が強まる

「なんでこんなミスをしたんだろう…」と何度も考えてしまい、後悔や罪悪感が増す。

  • 自己否定が深まる

「自分は能力がない」「どうせまた失敗する」と思い込んでしまい、自信を失う。

  • ストレスや不安が増す

次に仕事をするとき、「また失敗するかも」と不安になり、必要以上に緊張してしまう。

  • ミスが増える

不安や緊張で注意力が散漫になり、さらにミスをしやすくなる。

こうして、最初は小さなミスだったものが、心の中でどんどん大きくなり、自己評価の低下や仕事への意欲低下につながってしまうのです。

自分に思いやりのある言葉をかけると、どう変わる?

この悪循環を断ち切るために大切なのが、

自分を責めるのではなく 「思いやりのある言葉をかけること」 です。

たとえば、次のような言葉を自分にかけてみましょう。

「失敗して辛かったね。大丈夫、みんなミスはするよ。」
「今回のミスから学べることは何だろう?」
「今は落ち込んでいるけど、時間が経てば大丈夫。」

こうした言葉を自分にかけることで、次のようなメリットがあります。

ストレスが軽減される

自分を責める代わりに、「辛かったね」と気持ちを認めることで、心が落ち着く。

前向きな気持ちになれる

「誰でもミスをする」「次に活かせばいい」と考えることで、失敗を成長のチャンスとして捉えられる。

自信が回復しやすくなる

自分を責めずに優しく受け止めることで、「自分はダメな人間だ」という思い込みを防ぎ、自己肯定感が下がりにくくなる。

次の仕事に集中しやすくなる

過去のミスにとらわれず、「次はどうすればうまくいくか」に意識を向けられる。

まとめ:自分に優しくすることが成長につながる

ミスをしたときに自分を責めてしまうのは、ごく自然な反応です。

でも、そのまま自己批判を続けると、心の悪循環にはまり、さらにミスをしやすくなってしまいます。

大切なのは、ミスをした自分に 「大丈夫だよ」「辛かったね」と思いやりを持って接すること

そうすることで、ストレスが減り、前向きに成長できるようになります。

仕事でミスをして落ち込んだときこそ、自分を責めるのではなく

「大切な友人にかけるような優しい言葉」 を、自分自身にもかけてあげてくださいね。